ヲレとベスパとフェンウィック♪

ブログ書いてたら、どうにも釣り行きたくなってしまったので、
先日、ぷらっとFO王禅寺に行ってきた。

昔は、王禅寺に行く＝修行に行ってくる。
と評されていた。

まぁ、要はそんくらいには釣れない管釣りだったわけよ。
朝一ならともかく、昼からだと3時間がんばって3匹、良くて5匹。二桁なんていきゃしない。

でもまぁ、何か知らんけど。
今年になって、ちょっと行ってみたらそれなりに釣れるようになっていた。
車で30分とお手軽なところにあるから、何度か行って、そこそこの釣果もだしてる。



ってな訳で、おなじみFO王禅寺１号池。

まぁ…とはいえ、ヲレってば、実はここ苦手。
つーか、大規模ポンドってどこ行っても微妙なんだよね。

とりあえず、新兵器のウルトラベスパ２。
一応、ここで実績のあるライトブラウンをフルキャスト。
対岸届きそうな勢いで飛んでく。

いきなりゴクンとロッドが曲がる…でも、乗らない。
あ～う～。
FS56Jの欠点って、遠距離に対応できないって事なんだよね。
ロッドに当たりが出る頃には、魚はルアーを離してるし、ロッドパワーが無いから、
大合わせしないと乗らない。
やっぱ、もう少し長くてハリのあるロッドでフロロとかPE使わないとダメなんかなー。

そっから、約一時間…。
そりゃあもう、釣れないっ！
いつもだったら、1,2匹くらい釣れるんだけど、なんか全然ダメ。
マイクロスプーンの射程圏内じゃ、当たりが来ない。
かと言って、大型スプーンで遠投すると当たりがあっても乗らないし。

よく見りゃ周囲も全然釣れてない。

…流れ出しを見て、理由は解った。
はっぱだらけで、水がほとんど流れて行ってない。
これはつまるところ、新しい水がほとんど入っていっていないってこと。
しかも、今日はヅガンと冷え込んで、快晴…ダメな日のダメな状況の典型。

ここで粘っても玉砕必至との結論に達したので、移動開始。
今回から、ロッドスタンドを取り付けたタックルボックスを導入したので、
いつものパーレット＆FS５６Jのデュアルロッドスタイルでも移動が楽チン。

移動先は４号池。

って、人いないし、いつもだったらダンゴになってる魚の姿も見えない。
しかも、噴水も止まってる…水も茶色。

やっべー！　これってば玉砕パターン。



と思ったら、あっさり釣れた。
トーナメントベスパSS　スレートグリーン。

あまり出番はないけど、カラーがいいのが揃ってるから、たまに使う。
これで立て続けに3匹GET。

なんだ調子いいじゃん。

とも思ったら、ブラウンに変えると…ありゃりゃ沈黙…なんで？

と、ここでこの3匹を上げる過程で得た情報を整理する。
緑系に反応がいい。他の色は厳しい。
着水直後、ピックアップ直前、合わせ損ないで浮いたスプーンにそれぞれアタック。
魚の反応も見ている限りでは、水面直下に集中。

ヒットレンジは水面直下数ｃｍ？
他の釣り人は、まったく話になってないくらい釣れてない。
ルアーにぶつかる魚の数から、見えないだけでどうも真ん中にわっさと集まってる模様。

結論…シビアレンジパターン。

このパターンは、夏場の浅川国際や王禅寺の4号、3号でよくあったパターン。
一言で言うとHITレンジがものすごく狭い。
水面直下5cm程度と言えば想像つくかな？

水質が悪化、もしくは直射日光の影響で、すごく狭い範囲に魚が固まってしまうと、
こんな状態になる。
で、トップやバジングが効くかといえば、そんなこともない。
微妙に水面直下からもヒットレンジが外れてるってのがミソ。
しかも、バイトがおっそろしく早いので、アワセも何もってな状態になる。

普通は、こんな状態になると手も足も出なくなる。

でも。
実は、ヲレはこのパターンに関しては、完全に見切っているのだよｗｗ
フハハハッ！

ルアーは必殺のトーナメントウルトラベスパ、カラーは状況から鉄板のオリーブ。
どっかり座り込んで、片膝だけ立てて、肘を乗せて固定する。
これはルアーのブレを極限まで減らし、最大限に感知力をあげるための姿勢。
スナイパーがどんな姿勢で狙撃してるか知ってれば、これが非常に理にかなってると解るはず。

そして、ルアーの手応えが微妙に出るようにリトリーブ速度とロッド角度を調整。
集中力を極限レベルまで上げて、ロッドディップとリーリングだけに意識を集中して、リトリーブ開始。
キタキタキタ！　ルアーが微妙な水流で動きが乱れるところまで感知できる超集中モード発動！
周囲の風の音、人の声、吹きすさむ冷たい風、それらも一切感じなくなる。

一定していたリーリング抵抗がわずかに変わり、ディップが微妙にブレる…魚が付いたサインだ。
まだまだ…待て。もうすぐ来る…この瞬間が緊張する。

一瞬リトリーブ抵抗がふっと無くなる。そこだっ！
ディップがスコンと曲がるのと、手首をひねって一気に大合わせを入れるのがほぼ同時！

次の瞬間、手応えと共にロッドが大きく曲がって、水面では魚が大きくジャンプ。

この静から動に移る瞬間がたまらない。
手応えは完璧、グラス特有の魚の動きの自動追尾に任せて、寄せることだけに集中する。



おとなしくなったので、写真を一枚ｗ



ネットがないけど、綺麗な魚だったから、コンクリ直乗せでもう一枚。
意外と暴れない。おとなしいもんだ。
夏場じゃ、こんなことやったらNGだけど、今の時期なら大して問題ない。
素手でガッツり掴んだり、砂利まみれにするよか、全然マシｗ

そっからはもう一人爆釣モードに突入。

そもそも活性自体は高いけど、上を意識した魚が集まりすぎて、
まともにやると魚がルアーに当たって、釣りにならなくなるってのが、
このシビアレンジパターン。
だったら、魚が集まってるとこの上を引けばいいって、実はそれだけの話。

でも、それを実現するには、
その超シビアなレンジをブレなく最高のアクションをさせながらスプーンを引けるだけの技術。
バイトがあった瞬間には、すでにアワセを入れて乗せる人外の技とそれを可能にする柔軟なタックル。
この二つがいる。

どちらもヲレがそれなりに苦心して創り上げたテクニック。

それに加えて、これをやるには着水直後に動く立ち上がりのいい、
それでいて、それなりのアクションの強いスプーンが必要となる。
それが可能なのは、トーナメントウルトラベスパ、マーシャルクラシック、クローザー。
手持ちのスプーンではこれだけしかない。
他にもあると思うけど、眼中なしｗ







釣り上げた中で、ちゃんと写真が撮れたのをまとめて掲載。
ちょっと注目して欲しいのは、フッキング箇所。
どれも上顎を捉えているのが拡大すれば解るはず。
これは完璧なタイミングでフッキング出来たことを意味する。

当たりが出る前にアワセを入れて乗せる事が出来ると、こんな状態で釣れてくる。

ライン合わせとか、巻き合わせとかそんな巷の技を無視して、
FS56Jをひたすら使い込んで、肥沼メソッドを独自進化させた成れの果てがこれ。
御大もびっくりだろうて。

ちなみに、ヲレが爆釣してるのを見て、続々と人が入ってくるけど、
誰も彼も時々こっちを見ては、首をかしげて、すぐに移動していく。
そりゃそうだ。普通にやってる限り、このパターンだと着水直後くらいしか釣れない。

しかも、ヲレのスタイルは傍から見ると超やる気なし、ダルそうなカッコにしか見えないｗｗ

とか何とかやってるうちに放流タイム。
赤金で爆釣してくださーいとか何とか言ってるけど。
このパターンの時って、放流が逆効果になる事が多いんだよね…。



…案の定、沈黙したじゃねーかよｗｗ
こんなドロドロになった水に魚放流したって、ダメだっつーの。

おまけに、変に魚が散って、完全にパターンが崩壊。
放流につられて、人が増えたせいもあるけど、放流魚の動きに釣られて表層から魚が消えた…。

ちなみに、この一枚は戯れに放流直後にミノー投げて取った一匹。
パーレット久々の活躍ｗ

これを最後に4号池は完全に沈黙。
何やっても無反応。

まぁ、空を見ると巨大な雨雲が湧いてるし、気温もガンガン下がってきてる。
ここは引き際かなぁ…ってな訳で3号池に移動。

3号も噴水完全停止。
放流からあまり時間が経っていないのにあまり、釣れてない感じ。
だめじゃん。

試しにさっきど同様にシビアレンジでやってみる。
見えマス集中地帯に陣取って、１，２，３匹。
…なんだ順調に釣れるじゃん。

でも、時間的にそろそろタイムアップ。
4時の鐘がどっからともなく聞こえてくる。

名残惜しいけど、そろそろ終了。
久々に超集中モード発動とかやったせいで、妙に疲れたし、なにより寒いｗ

撤収っ！　
まったく王禅寺でここまでいい釣りが出来るとは。
昔からすると考えられない。　また来ようｗ

おまけ。
今日のにゃんこ


ヲレの爆釣中、気がつくと隣にいたギャラリー。
釣れた魚を投げると、速攻ひったくって林の中へ消えて行った。
うちの猫と比べると子猫みたいだけど、逞しさは10倍だなぁ…。