6月半ばになっても、死の川状態の道志川でやっと釣れました。
かつての……20年前の道志川はホントすごかったんですよ。
川底の石と言う石にびっしりとタカってるヨシノボリに、文字通りそこら中にいるオイカワや鮎……文字通り桁違いの数の魚が上がってくる生命に満ちた川でした。
そのサイズもイチイチでかくて、20cm以上あるオイカワや、尺鮎。
そして、いたる所の瀬ではハスが居て、ルアー投げればほぼ100%追って来てました。
ちなみに、ハスも最大級の尺ハスなんてのも出てました。
過去のブログ記事を見るともう10年前の時点で、割とスタボロのようでしたが、6月半ばから7月くらいでもチマチマと釣れる……そんな感じではあり、今の時期でも釣りにはなるはずだったんですが……。
どうも2019年の台風19号が完全にとどめを刺したようで、かつては6月にもなれば、津久井湖中の魚が産卵のために一斉に遡上していた道志川も、今や魚影はほとんど皆無。
一応、ハスの姿も見かけましたが、一、二匹とかその程度……。
いつも必ずヨシノボリやヌマチチブすらみかけない……なんて有様です。
この様子だと、かつての1/100くらいまで激減してる可能性も……。
ちなみに、このニゴイを釣るまでに仕事帰りとかで何度もここに来てるんですが、夕方になってもライズもほとんど見ない……。
かつては、夕マズメともなれば雨が降ってるくらいの勢いでライズしてたんですけどね……。
いかんせん、今年の津久井湖は冬頃から延々渇水状態のようで、連日宮ケ瀬から水ながしてるようなんですが、宮ケ瀬の水は砂泥混じりで水温も低く、明らかに問題あり。
案の定と言った感じで、悪影響出まくってるの、明らかなんですよね……。
宮ヶ瀬ダムの管理局とかは、自然への影響は最低限にとかなんとか言ってますが、思いっきり影響出てますがな。
宮ヶ瀬ダムなんて津久井湖には関係ないと思ってましたが、調べてみたら、津久井湖が渇水状態になると宮ケ瀬から水を流し込んで……なんてことをやってるそうです。
まぁ、渇水対策にはなってるんだろうけど、引き換えに道志川の種川としての機能は失われてしまったようで……。
と言うか、マジで宮ヶ瀬ダムの管理事務所にお前らのせいで、被害甚大だって苦情メールなり、環境庁とかにレッドブックいるから、自然破壊に通じる宮ヶ瀬導水やめろって抗議してみるかなー。
宮ヶ瀬関係なかった頃は、ここら楽園だったから、むしろそれまでの仕組みで全然良かったんだよな。
宮ヶ瀬ダム止めろとは言わんが、要らん事までするなっての。
山を穿った5kmある導水路作るのに、いくらかけたのかしらんが、実際、大した効果も出てない。
宮ケ瀬の水をちょっと津久井湖に持ってきたからって、それが何になる。
不自然な事やってるから、10年単位で地味に影響出てるんだよなー。
10年で種川壊滅まで、追い込んだんだから、もう十分だろ。
まぁ、気を取り直して、このニゴイ。
大きさ的には軽く50cmくらいの大物です。
使用ルアーはベスパオリジナルのブルータイガー。
タックルは、パームスのエゲレアネィティブERNS-53UL
なお、二世代くらい前の旧型ロッド……。
確か、これかってすぐにモデルチェンジして、割と最近にモデルチェンジしたっぽい。
エゲレアネィティブの新型は待望のグラスモデルが……!(ちょっと欲しかったり)
それはさておき、これでベスパをおもくそぶん投げるとこれで軽く30mくらいかっ飛ぶ。
そう、こっちを使ってたのは、ベスパに最適なパワーで飛距離が出るのと、操作性抜群なことで道志川専用みたいになってたんだった。
とまぁ、そんな装備で道志川の元河原ゾーンに到達。
なお、そこまで、なーんもなし。
水は超クリアなのに、魚影も見えないんだから、もう笑うしか無い。
それでも、この河原ゾーンまで来ると、少しは魚っけがある。
定番ゾーンも空振りしまくる中、アップクロスで流心を早巻きで巻いてたら、唐突に根がかりみたいにヒット。
大物にありがちな走る根がかり……みたいな感じで、一気に走り出す!
ああ、これ……ニゴイだ。
もう見なくても解る……トルクフルで、ただひたすらに重たい。
……微妙に嬉しくない馬面!(笑)
こっちのラインはユニチカシルバースレッド2.5lb。
割と厳しいっちゃ厳しかったんですが。
ニゴイって、最初の30秒をいなせば、どんなデカくても結構なんとかなるんですよね。
ロッドは、そこそこパワーあるんだけど、問題は新しく買った上州屋のエクシマXT。
これがまたドラグが全然粘らないし、おまけにネットもない。(笑)
えー? RYOBIのリールってドラグ割と良かったのに、エクシマXTのはダダ滑り……。
かかり始めは悪くないけど、滑り出したらもう止まらないのなんの。
もう河原走り回って、力尽きるまで引きずり倒して、浅瀬の足場の良いところでハードランディング。
このサイズともなると、ファイト時間も10分あまり……。
でもまぁ、昔加賀FAで釣ったメガビックワンと比べたら、全然だったけど、悪かぁ無い。(笑)
ウェーイッ! 釣れたところ。
ちなみに、かつてはこの辺は大きな河原でした。
何度もデカい台風で、地形もすっかり変わって、どうやっても流されない大岩を残して、何もかも跡形もなくなってしまいました。
昔は歩いて対岸まで行けたんですけどね……今はちょっと覚悟がいりますね。
ちなみに、20年前はこの川の重要性を解ってる人も居て、毎日川底を掘って、魚の産卵床を整備してる人とか居たんですけどね。
俺らもペットボトルゴミやら拾ったり、焚き火跡を蹴散らして埋めたりとかやってたもんです。
今はまるで逆……もう誰も何もしなくなった結果、荒れ放題。
上流の方では、流れを急にする工事やってたり、カヌーの練習場とか要らない事ばっかりやってます。
誰も来ない親水公園の修理とか、登る魚が居なくなった魚道の補修とか。
……ホント、意味がない。
神奈川とかお隣の県で関係ないっちゃ関係ないんだけど……。
ここで見かけたちょっと面白い虫。
今の時期にしか出てこないそうですが、
キバネツノトンボと言います。
なお、神奈川県レッドブック指定の激レア昆虫。
しかも、絶滅危惧I類 (CR+EN)指定。
これは、限りなく絶滅一歩手前で、神奈川県でも藤野あたりにしかいないはずなんですが、何故か津久井湖にいました。
触角の先が丸くなってる変な虫がいたんで、写真撮ってたんですが、後日調べてみたら、割と貴重な虫だったようで……。
こう言うのって、どっかに報告したほうが良いんですかね?
と言うか、然るべきところに報告して保護区域化とかなったら、宮ケ瀬の放水止めてくれたりしないかな。
もう10年単位で通いこんでるから、これが宮ケ瀬の放水のせいだってよく解るんですよね。
水温とかめちゃくちゃ低くなったし……。
ちなみに、このツノトンボ……トンボと称してますが、実のところカゲロウの一種。
要するに、ヘビトンボとかあの辺と一緒で、全国的にも希少な種類なんだとか。
こう言うのが平然といる辺り、やっぱりここは貴重な自然がのこされてるんだなーとしみじみ思います。
ちなみに、道志川って、昔は6月ともなると一斉に鮎師が押しかけてきてたんですが。
今は全然釣れなくなったと言うことでいつ来ても誰もいません。
まぁ、相模川から追い出されたキャンパーとかBBQとかやってる人はみかけますがね。
ちなみに、一番シュールだったのは、水着のネーチャン二人組が肌焼いてたとこに出食わした……ですね。(笑)
その前を通過するフル釣り人装備の俺。(笑)
一応、こんにちわーとか挨拶したんですけど、凄く困った顔してました。
しっかも、水着もくっそエロいし。
まぁ、雰囲気はすごく良いところですからね。
ただ、そんな平和なスポットですが、どうもイノシシや野犬が出るみたいで、二本ヅメの足跡やら肉球マークやらがあっちこっちに……。
おまけに、草むら入ると、あっちこっちにヌタ場が出来てました。
出食わしたら……まぁ、ヤバい。
ヌタ場の派手な掘り返しっぷりからして、軽自動車あたりと勝負できるギガントボア級と思われ。
ちなみに、イノシシ突撃食らったら、ギリギリまで引き寄せて、斜め前に飛んで、退けるってのが最良の回避方法らしいです。
うちの親父がそう言ってたし、モンハンでもそんな感じなんで多分あってると思います。(笑)
なお、背中を向けて逃げる、横向きへ走るは死亡フラグ。
前者は後ろから小突かれて蹂躙されて死亡。
後者はホーミングされて、脇腹突かれて死亡です。(笑)
まぁ、遮蔽物あればそこに隠れるのが一番なんですが……。
ちなみに、デミオ乗ってた頃、道端で遭遇して、今からお前を轢き殺す……何て勢いで、バックして助走つけて、アクセル全開で突っ込んでったら、向こうが気迫負けして逃げていきました。(笑)
野生動物相手に手加減なぞ、無用。
出食わしたら、殺るか殺られるかくらいの勢いで行くのが正解。
お次は、管釣り編かな? お金あるうちに浅川国際か、早戸川で半日アタック、ベスパ縛りでトライ予定です。
と言うか、ルアーとかあらかた見つかったのは良いけど、プラグとかどう使ってたのか覚えてない……。
このブログの記事も後半は、もうベスパだけで十分じゃね? みたいなノリになってるから、当てにならんし……。
あ、古川さん。
こないだ買ったベスパ釣れましたよ!
ニゴイですが。(笑)
おまけ
別に珍しくも希少でもないうちの黒ねっこ。
もう15歳くらいになりますが、相変わらず元気です。
なお、座ってる座布団は私が自分用に買った10cmくらいの厚みがある2000円くらいした座布団なんですが。
買って、ちょっと目を離した隙にぶん取られて、今やこいつの寝床になってます。
お、お前のために買ったんじゃないんだからねっ!