やぁ、こんばんわ。
今月はちょっと先立つモノの関係で釣りは自重せざるを得ないので、
以前から、少しづつまとめてたヲレ的カンツリのスプーン戦略について、まとめてみようと思う。
その前に、当ブログのタイトルでもあるリバーオールド ベスパとそのラインナップについて詳細を改めてまとめてみた。
まぁ、以前掲載した「ベスパについて語る」の第三弾ってとこです。
注 : これらの紹介文は基本的に、長年使い込んだうえでの実績と経験に基づく個人的な感想なので、
フィールドやタックルによっては、全くあてにならない情報の可能性もあるので、その点留意の上で御一読お願いします。
今回は少し記事が長くなるので、種別で何度かに分けて掲載します。
本日は、我が主力スプーンの一角、思い入れもたっぷりある名品
ウルトラベスパシリーズから行ってみましょう。
ウルトラベスパ
15年以上前から使われ続けているベスパシリーズの代名詞のようなスプーン。
過去には、幾多ものトーナメンターがこのスプーンを使い勝利を手中に収めたと言う伝説を持つ。
未だに最新スプーンにも劣らないような釣果を叩きだすことも珍しくない。
特徴として、一言でいえば、汎用性が非常に高く
様々な状況やフィールドに対応する、万能型スプーン。
デッドスローでも、早巻でも、破綻することなく泳ぎ続け、
カウントダウン次第で、表層から底層まで自在に攻める事が出来る。
また、グラスロッドですらルアーの動きの手ごたえが解るほど良く動くので、使っているタックルで、最適なリトリーブ速度を感覚的に理解したり、ルアーの動きが変化することで、前アタリやラインにも出ないようなアタリを取ることができると言った他にはないアドバンテージがある。
(サイトで使ってみていると、魚がチェイスしてくると魚による水押しが発生して、一瞬フラリと動きが変わって、その瞬間に食いついてくることが多い。)
前述したように汎用性が高く、非常に使いやすいスプーンなので、
カンツリ初心者には、ぜひ使ってみる事をお勧めしたい。
欠点としては、風の影響を受けやすいフォルムの為、風が強いと流されてコントロールが難しくなる事と、爆発力がある分、スレるのが速く。その動きの派手さが逆効果となってしまう場合がある事。
だが、いずれの場合もフォローするルアーが別にあるので、あまり問題にならない。
カタログ記載値
重量 : 2.2g
長さ : 28mm
幅 : 11mm
使用感
射程 :
☆☆☆ 約20-25m 大抵のところで十分だと感じる程度には飛ぶ。
レンジ :
☆☆☆ 水面直下30㎝ - 1m トップレンジからミドルレンジまで、ロッド角度で結構調整が効くので守備範囲は広い。
沈降速度 :
☆☆☆ 2g台のスプーンでは比較的沈むのが遅く、ゆっくりとヒラを打ちながら沈んでいく為、フォーリング中にHITすることが良くある。
シルエット :
☆☆☆☆ 重さの割に意外とシルエットは大きい。動きも派手なので水中ではかなり目立つ。
アクション強度 :
☆☆☆☆☆
(ウォブリング 6 : ローリング 4 )
いわゆるウォブロール系スプーンで
アクションはかなり激しくロッドの動きや手ごたえでルアーの動きが解るほど。
ちなみに、知ってる限りで同じ程度に強い泳ぎをするスプーンは、今は亡きプリズムリーフくらいしか思いつかない。
カラー傾向 : 割と派手めなカラーリングが多い。
メタリック系やチャート、グローカラーなどバラエティ豊かなラインナップで、全25色と最多。
最近ブラウンレッドテールなどトーナメントベスパの主力カラーもラインナップに入ってきた。
特に赤金は放流魚キラーとしては、ほぼ最強を誇る為、絶対に外せないカラーのひとつ。
使用頻度 :
☆☆☆☆ 名実ともに主力スプーン…だったが、小規模ポンドへの釣行が多くなってきているのと、2g級スプーンでは厳しい状況が増えて来たので、エースの座はTUベスパに奪われつつある。
使用シチェーション : パイロットルアー、朝一及び放流直後、中~大規模ポンド、初見のポンドやブランク明けでもまずはコイツで様子見しつつ、感覚を取り戻すってのがセオリーになってる。
トーナメントベスパ
ウルトラベスパを上回る射程と沈みやすい形状から、大規模ポンドなどで有効。
空気抵抗を受けにくいフォルムの為、風の強い日でも風に流されにくく、向かい風ですらほとんど影響を受けないので、正確なキャストが求められる時などは、断然Tベスパの方がやりやすい。
動きもウルトラベスパより静かな為、スレて来た時にも有効。
爆発力ではウルトラベスパに劣るが、持続性ではこちらの方が良好。
かなり強めの流れでも動きが破たんしない為、リバータイプで遠距離を狙う場合や流れ込みを直接狙う場合などにも重宝する。
スプーンとしては、たぶんこっちの方が正統派。
カタログ記載値
重量 : 2.4g
長さ : 27mm
幅 : 9mm
使用感
射程 :
☆☆☆☆☆ 約25-30m 重量バランスが良く、飛翔速度も速いため、遠距離の目標ポイントへ正確にキャストする場合、非常にやりやすい。
レンジ :
☆☆☆☆
基本的には、1m前後が最適な泳層になるが、カウントダウンで沈めておけば、よほどの早巻をしない限りは浮いてこないので、かなり深めも狙える。
これもレンジが幅広いと言えるだろう。
ただし、これで表層狙うのは結構無理がある。
沈降速度 :
☆☆☆☆ 比較的沈み易く、割と早くに底まで沈んでしまうが、その分ディープ狙いでもテンポの速い釣りが可能となると言うメリットがある。
シルエット :
☆☆☆ シルエット自体は、動きが静かな事もあって、ウルトラベスパより小さい。
使用頻度 :
☆☆ そもそも、あまりディープを狙わないので出番は少ないが、思い出したように使うと思わぬ戦果を持ち帰るので、なかなかどうしていい仕事をしてくれる。
アクション強度 :
☆☆☆ ウォブリング 5 : ローリング 5
ウルトラベスパと比較すると、左右のブレ幅が小さく、引き重りも軽いため、動き自体はややおとなしい。
アクションの系統としてはローリングとウォブリングが半々程度。
カラー傾向 : トーナメントウルトラベスパと同時期に販売されたため、ほぼ同様のカラーとなっている。
比較的派手め中心で、渓流を意識した光物系カラーも多数あり、ネィティブフィールドでの使用も想定しているようだ。
最近、トーナメントベスパSS同様、地味ベースのハーフ塗装がラインナップされ、カラー総数25色とウルトラベスパに並んだ。
使用シチェーション : 大規模ポンド、強風下、表層に魚がいない場合や中層より深い場所でのHITが目立つ場合など。
ネィティブフィールドでも使える程度のロングディスタンス性能があるので、ネィティブフィールドでも使ってみるのも悪くないだろう。
トーナメントベスパSS
トーナメントベスパを薄くした表層用スプーン。
トーナメントベスパが苦手な表層をカバーする為のスプーン…と思いきや、
実際は Tベスパ系の地味めの動きとタフコン対応のカラーリングがそろっている事からタフコンに強く、ウルトラベスパが最も強いレンジを同じような感覚で攻める事が出来る事から、ウルトラベスパと組み合わせて使う事の方が多い。
射程はウルトラベスパよりも少し短いが、とにかく投げた時の感触がウルトラベスパとそっくりなので、ルアーチェンジ後同じような感覚で投げても、狙いをオーバー or ショートすることが少なくかなり使いやすい。
カタログ記載値
重量 : 1.8g
長さ : 27mm
幅 : 9mm
使用感
射程 :
☆☆☆ 約20m 若干飛びは悪いがマイクロスプーンよりはしっかり飛ぶ。
レンジ :
☆☆☆ 50cm前後が最適のようだが、ウルトラベスパと同じ感覚で同じレンジを狙う事が可能。
沈降速度 :
☆☆☆ 沈降速度もウルトラベスパとほとんど変わりないので、カウントダウンの秒数もほぼ同じ。
シルエット :
☆☆☆ ウルトラベスパより小さいので、後詰としてはむしろ最適。
使用頻度 :
☆☆☆☆ ウルトラベスパと二段構えで使う事が多いので、意外に出番は多い。
アクション強度 :
L ☆☆☆☆ R
ウォブリング 5 : ローリング 5
アクション自体はトーナメントベスパと同じ。
ただし、薄い分動きも軽く、より激しく動くようだ。
カラー傾向 : 所謂カンツリカラー中心ラインナップ、以前は冬季用のパステルカラーもあったが、新型では地味ベースの派手めハーフカラーの新カラーと入れ替わった。
旧型では光沢ベースの塗装だったが、梨地の非光沢ベースとなって、ますます地味になった!(ほめ言葉)
使用シチェーション : スレ気味、ウルトラベスパやトーナメントベスパで釣れなくなった時など。
TUベスパに魚が慣れて来た時などに使用する事で、目先を変える事が出来る為、小規模ポンドなどでも良く使う。
要するに抑えの要と言う重要なポジションを占めるスプーン。
さて、今回はここまでとします。
次回、その4は小型のトーナメントウルトラベスパを予定しています。
それではまた!!
次回記事
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リバーオールド ベスパについて語る その4